018 鏡の話

39歳で生保セールス日本一になり、以後連続30年間その座を守り抜き、ギネスブックに2度も載った日本最高の保険セールスレディーから30年前に聞いた話です。

 

「鏡にも、相性があって良く映してくれる鏡とそうでない鏡があるのよ。

私は、毎朝家を出る前に、必ず良く映してくれる鏡に「今日の私も最高ね!」と言って表情を造り、最高の表情になるのを待って、その表情で何時も外出するの。

そうすると一日素敵な気持ちで人と接することができるのよ」と。

 

四十年近く前、歌舞伎役者の先代(十二代目)団十郎の襲名のドキュメンタリーを見ていた時、楽屋で身支度を終え、舞台に出る前に、団十郎が姿鏡の前で表情を造り、一瞬何か自分に言い聞かせるようにして舞台に向かっていったシーンを覚えています。

 

同じように、歌手である都はるみが、舞台の袖で姿見鏡を見ながら、何か言い聞かせるように鏡に映っている自分の姿に話しかけ、一瞬「よし」というと同時にこぶしに力を籠め、スポットライトを浴びるステージに向かった様子も何かで見た記憶があります。

 

世界一の生命保険セールスにとっては、家を一歩出た瞬間からそこは彼女の檜舞台であったということなのでしょう。

 

自分を信じて、最高の自分であることを信じて、人は毎日かけがえのない今日という日を生きていくのでしょう。

 

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代表    岡  靖弘