先日、東京都は新型コロナウイルスの影響で、花見宴会の自粛を呼びかけましたが、日本人と花見について少し書き述べてみたいと思います。
現在の花見がひろく庶民に広まったのは江戸時代だと言われています。
当時の日本人の一番の願いは秋に稲穂が輝き豊作になることでした。
その願いのために花見を行ったという説があります。
春の満開の桜の下での宴会が、秋の稲穂の実りを呼び込む。
先に喜ぶこと、これを「予祝」といいます。
秋の豊作を確信して、春満開の桜の下で宴会を行う。いわば前祝ということです。
感情(喜び)の先取りであり、夢の引き寄せの儀式(法則)ということになります。
セリグマン博士のポジティブ心理学のセオリーが世界中のトップアスリート達、経営者達のトレーンングに活用されています。
未来に待っている歓びを先に味わい体験する・・・・・リアルなイメージトレーイングです。
脳は自分が描いたイメージを実現しようとするのです。
日本では各地で桜が散り始めると、いよいよ本格的な稲作が始まります。
花見という「予祝」とは、秋の豊作を祝っての宴会、即ち今を楽しむことで未来を創っていくというポジティブ心理学ということではないでしょうか。
今春は楽しみにしていた花見宴会は自粛しますが、新しい年度の成功を確信して桜を愛でたいと思います。
Office Life Design
代表 岡 靖弘