011 留岡 幸助

先日、法政大学イノベーション・マネジメント研究センター公開講座

「社会課題に挑んだ企業家たち」において、「社会福祉事業の開拓者:留岡幸助」ついて講演いたしました。

http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2019/200207.html

 

留岡幸助は(元治1年-昭和9年)

社会事業家。備中高梁出身。神の前には士族も町人も平等と教えるキリスト教に感動し、1882年に入信。88年同志社卒業、伝道に従事。91年北海道空知集治監教誨師(きょうかいし)として監獄改良にとりくみ、アメリカ留学後、99年巣刊行して社会問題を論じ、内務省嘱託として地方改良事業、報徳思想の普及に努めました。

 

留岡の社会課題に対する強い思いとは、

富国強兵、殖産興業を突き進む当時の明治政府に対して、それによって生じた社会的弱者(子どもたち)に光りをあて、独立自営の日本人を創っていくことにより富国安民を成し遂げることであったかもしれません。

 

留岡は自分が忠僕であることに拘りました。

忠僕とは何か、留岡は役人はパブリックサーバント(公僕)であるべきものであり、自分は社会・社会奉仕(サーシャルサービス)に従うサーバント(忠僕)であると言っています。

 

明治中央政府に対して、

公僕として身を捧げ、役人として軍人として国を守り、将に殖産興業、富国強兵の中坂の上の雲を目指して世界の一等国になっていく日本。

留岡は忠僕として、

社会に身を捧げ、社会的弱者を守り続けてきたその思想、手段が今の日本の社会福祉事業の底流になっているといっても過言ではありません。

 

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代表  岡  靖弘