本日より「ライフデザインのすすめ」というテーマでブログを書いていこうと思います。
昭和63年10月より平成5年3月まで、第一生命が設立したライフデザイン研究所に勤務しておりました。
所長は、慶応義塾大学経済学部教授の加藤寛先生に来ていただき、末席にてご指示頂きました。
当時先生は、政府税制調査会長として、消費税導入を、また慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパス建学をと、多忙を極めていらっしゃいましたが、週に二日は研究所に来ていただいていました。
先生は、昭和63年秋開催の、研究所の設立シンポジウム「人生設計を考える」で次のようなお話をされています。
「必要なのはインディペンデンス、自分たちが自分で生きられる、つまり、自立の精神を持つことでしょう。
また、人生の終わる瞬間まで充実して生きるためにも、生涯にわたって心と環境の交流すなわちコミュニケーションと、生涯学習つまりエデュケーションしていかなければなりません。それと、世代を超えて、身障者が普通のかたちで共に生活していけるノーマライゼーションも重要になってきます。そうしたことが人生の一つの大きなデザインとして浮かんできていいのではないでしょうか。それはマクロの問題であり、ミクロの問題でもあります。
ノーマライゼーションのN,インディペンデンスのI、コミュニケーションのC,エデュケーションのEという四つの頭文字をつなげるとNICE(ナイス)になります。つまり人生設計はまさにナイスな社会を創ることでしょう」
設立シンポジウムから、30年という年月が経っていますが、あらためて、「ライフデザイン」という奥深いテーマについて、考えていきたいと思います。
なにとぞ、皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
Office Life Design
代表 岡 靖弘